付加価値の高い製品開発に力 代表取締役 吉岡 源一郎氏

― 2025年はどんな年でしたか。

今年は気温が30度を超える真夏日が長く続き、春物や秋物の動きが鈍化しました。気候変動の影響で商品の投入時期などを予測することが、年々難しくなっています。最近では、インバウンド需要の恩恵はあるものの、人口減少による若い世代の消費減や、資源価格・人件費の高騰によるインフレの進行など、課題は多くあります。その中で、効率化による生産性向上や新たな付加価値の創出に、尽力してきました。

― 特に力を入れた取り組みは。

CO2排出量の少ない生分解性プラスチック製ビニール袋やリサイクルポリエステルを使った生地、植物由来の繊維など、環境配慮型製品の開発や取り扱いを進めてきました。また、消臭機能の高い生地や疲労回復を目的とした健康衣料など、機能性素材の開発にも取り組んでおり、今後も付加価値を高める取り組みを継続して進めていきます。

― 地域創生の取り組みについて。

「岐阜シャツプロジェクト」では、岐阜大学発ベンチャーのファイバークレーズが開発した高機能性繊維を用いてポロシャツを製造し、FC岐阜に提供させていただく予定です。人口流出が地域課題となる中、地元企業が働きがいのある地域を育むことは重要であり、新たな企業の支援には、大きな意義を感じています。スタートアップ企業との取り組みや、地域活性化につながる活動を積極的に行っていきたいと考えています。

― 2026年の抱負を。

インフレが進む中で可処分所得が上がらない現状では、コストパフォーマンスの高い商品の供給が不可欠です。その中で、付加価値の高い商品開発を強化し、生産や販売にかかわるすべての人にとって適正な枠組を築くことを大切にしながら、業界や地域に貢献できる会社を目指します。